こんにちは!のた(@Nor21011)です。
前回の記事では、投資における目的と目標の立て方についてご紹介しました。
目的や目標が明確になったら、目標に向かってどの様に計画を立てていくのかが重要になります。
ゴールはわかったから、次はその道筋を明確にしていくという段階になります。
計画を立てることで、日々どの様にしていけばいいのか明確になり、どのくらいの期間でどのくらい投資すれば目標を達成出来るのかわかるようになります。
しかし、計画を立てろと言われても、投資をやったことが無い方は途方に暮れると思います。
そこで、この記事では、投資計画作成の考え方と立て方を私の具体例を交えて紹介します。
この記事を参考に自分の投資計画を立ててみてください。
Step2:目標達成期間を設定しよう
Step1までで、投資目的と目標を決めていると思います。
そのことを念頭においた上で、次のステップに進みます。
Step1の内容を復習したい方はこちらの記事を参考にしてください。
目的と目標(ゴール)金額が決まったら、次はどのくらいで目標を達成するのか期間を設定しましょう。
期間設定を行うことで、どのくらいの投資元本が必要で、月々の投資額の見積もりや、どのくらいの期間で目標が達成出来るのかを計算することが出来ます。
最初にこの期間を把握していないと、本当に目標を達成出来るのだろうか疑心暗鬼になってしまいます。
自分のペースでゴールを達成するための具体的な道のりになるので、このStepは非常に重要です。
詳しく説明するので、難しく考えずに取り組んでもらえると嬉しいです。
Step2-1:まずはリターンの相場を知ろう
高配当株投資のリターンはご存知でしょうか?
投資額に対してもらえる配当金の額がリターンというのですが、その割合を配当利回りと言います。
高配当と呼ばれる株の配当利回りはどのくらいか?というと、明確な基準はありません。
しかし、一般的に3%を超えると高配当と言われています。
企業によっては配当金0の企業もあれば、5%超の配当金を出す会社もあります。
よって、高配当株のリターン相場は3〜5%くらいと考えれば良いと思います。
※厳密には配当金には税金がかかりますが、計画を立てる時点ではそこまでは考慮する必要ないと思うので、税金分は無視しています。
(参考:国内株式の場合、利益に対して20.315%の税金が掛かります)
配当金は利益の一部を株主に還元するという意味合いがありますが、配当金を出すよりも自社の開発や研究に投資をすることで株主の還元になるという考えを持つ企業があります。
この様な企業は一般的に成長企業であり、企業価値を上げることで株主還元を目標としています(有名な企業ではAmazonなどがその例です)
一方で、利益を配当金として株主に直接還元する企業もあります。
この様な企業は、既に成熟している企業が多く、自社製品が市場において既に成熟しており、自社への投資では売上をこれ以上伸ばすことは難しいと考えています。
企業として飛躍的な成長は見込めない代わりに、確実な販路やノウハウを持っている企業が多く、安定的な経営が出来ている企業が多いです。
Step2-2:配当利回りの目標を設定しよう
リターンの相場を知ったところで、目標とする配当利回りを設定しましょう。
難しいと思いますが、リスクとリターンは表裏一体と考え、リターンが高いとリスクも上がること、高配当株の相場は大凡3〜5%であることを考慮に入れてざっくりで良いので決めてみてください。
この数字はあくまでも目標期間を設定するための目標値なので深く考えず直感で決めると良いと思います。
目標の配当利回りが決まれば、自ずと目標としている金額に対して、必要な投資金額を下記の式で算出することが出来ます。
目標配当金額÷配当利回り=必要投資元本
<のた(筆者)の場合〜配当利回り設定>
私の配当利回り目標値は年間3%です。
根拠は特にありません。
初心者であることもありリターンを追求してリスクを上げたくないと考え、3%と仮に設定しています。
正直なところ、かなり弱気な設定です。
本音を言うなら高ければ高いほうが良く、5%くらいは欲しいと言うのが希望です。
しかし、3%と弱気にしているからリスクが低いのかと言われると絶対にそうであるとは言えませんが、私は利回りではなく安定して配当金を支払ってくれることの方が重要であると考えています。
多少リターンを下げても末永く安定して稼いで配当金を出してくれる企業に投資したいと考えています。
そのため、安定して配当金を出してくれる企業を探すことを優先として、リターンが下がることは許容するため多少弱気に見積もっています。
この配当利回りで目標配当金額を達成するためには、
60万円÷3%=2000万円
(計算式:目標年間配当金額÷利回り=必要投資元本)
となり、Totalで2000万円の投資が必要になることがわかりました。
Step2-3:無理なく投資できる年間投資金額を決めよう
投資をするためには元手となるお金(投資元本)が必要です。
高配当株投資のためにいくら出すことが出来るのか、見積もってみましょう。
投資は余剰資金で行うことが大前提です。
意味のある節約をして投資元本を捻出することは大事ですが、生活費を投資に充てたり、余裕ゼロで投資をすることはおすすめしません。
なぜならいつか無理が出てくるからです。
さらに、投資に絶対はありません。
時には損する可能性もあります。
どんな状況下でもドンと構えて投資出来ることが重要なので、心地の良い投資金額を一度考えてみてください。
投資可能金額は年単位でも月単位でも良いの、自分の家計と相談していくら捻出できるのか確認してみてください。
まずは、家計の見直しから必要な方はそっちが優先です。
<のた(筆者)の場合〜年間投資金額>
私の年間投資予定金額は90万円です。
内訳は、
月5万円✕12ヶ月=60万円
ボーナス15万円✕2=30万円
計90万円
私の場合、夫婦共働きということもあり、積立投資や現金貯金、生活費等々を引いた上で上記金額であれば余裕を持って捻出できると考え設定しています。
ただし、これは現在の投資予定金額であり、状況の変化によって前後させていこうと考えています。
将来も大事だけど今の生活はもっと大事だと考えていますので、投資に回すべきでないと判断したら躊躇なく変更する予定です。
Step2−4:目標達成期間を逆算してみよう
ここまで出来たら、自分が決めた数字を使って目標達成するためにどのくらいの期間が必要なのか計算することが出来ます。
この時、重要なことがあります!
それは、年間配当金をどう扱うかです。
具体的には、配当金を再投資するのか/都度使ってしまうのかです!
投資を積み上げて行く過程においても配当金は支払われます。
その配当金で投資元本を加速させるのか?または投資による利益として自由に使うのか?
配当金をどの様に扱うか、計画を立てる上でとても重要になります。
配当金を再投資する場合としない場合では投資計画にかなりの影響があります。
その違い下記でシミュレーションしてみました。
■シミュレーションの計算条件
・年間投資金額→90万円
・配当利回り→年間3%
・年間目標配当金→60万円
<配当再投資がある場合>
※計算式
Total投資額=前年までの投資額+配当金+年間投資額
年間配当金=Total投資額✕(1+利回り%)
年間追加投資額=固定値
年数(年目) | Total投資額(万円) | 年間配当金(万円) | 年間追加投資額(万円) |
1 | 90 | 2.7 | 90 |
2 | 182.7 | 5.5 | 90 |
3 | 278.2 | 8.3 | 90 |
4 | 376.5 | 11.3 | 90 |
5 | 477.8 | 14.3 | 90 |
6 | 582.1 | 17.5 | 90 |
7 | 689.6 | 20.7 | 90 |
8 | 800.3 | 24 | 90 |
9 | 914.3 | 27.4 | 90 |
10 | 1031.7 | 31 | 90 |
11 | 1152.7 | 34.6 | 90 |
12 | 1277.3 | 38.3 | 90 |
13 | 1405.6 | 42.2 | 90 |
14 | 1537.8 | 46.1 | 90 |
15 | 1673.9 | 50.2 | 90 |
16 | 1814.1 | 54.4 | 90 |
17 | 1958.5 | 58.8 | 90 |
18 | 2107.3 | 63.2 | 90 |
投資で得た配当金をそのまま投資に回した場合、目標の年間配当金である60万円に約17〜18年ほどで目標に到達することがわかります。
<配当再投資なしの場合>
※計算式
Total投資額=前年までの投資額+年間追加投資額
年間配当資金=Total投資額✕(1+利回り%)
年間追加投資額=固定値
年数(年目) | Total投資額(万円) | 年間配当金(万円) | 年間追加投資額(万円) |
1 | 90 | 2.7 | 90 |
2 | 180 | 5.4 | 90 |
3 | 270 | 8.1 | 90 |
4 | 360 | 10.8 | 90 |
5 | 450 | 13.5 | 90 |
6 | 540 | 16.2 | 90 |
7 | 630 | 18.9 | 90 |
8 | 720 | 21.6 | 90 |
9 | 810 | 24.3 | 90 |
10 | 900 | 27 | 90 |
11 | 990 | 29.7 | 90 |
12 | 1080 | 32.4 | 90 |
13 | 1170 | 35.1 | 90 |
14 | 1260 | 37.8 | 90 |
15 | 1350 | 40.5 | 90 |
16 | 1440 | 43.2 | 90 |
17 | 1530 | 45.9 | 90 |
18 | 1620 | 48.6 | 90 |
19 | 1710 | 51.3 | 90 |
20 | 1800 | 54 | 90 |
21 | 1890 | 56.7 | 90 |
22 | 1980 | 59.4 | 90 |
23 | 2070 | 62.1 | 90 |
配当を再投資しない場合は、目標を達成が遅くなり22〜23年ほど必要になることがわかります。
配当金を再投資するかどうかによって、目標到達までの期間が変わってくるので、どの様な方針で運用するのか検討する必要があります。
当然ながら目標を達成するためには配当再投資が断然おすすめですが、日々の生活の充当であったり、成功体験を体感するために配当金を再投資せずに使うというのもアリな使い方だと思います。
配当株投資の場合、積立投資と違って、投資によって生活が豊かになっている実感を得たいと思っていらっしゃる方も多いと思います。
配当再投資をする場合は、目標達成するまでは生活が豊かになることはお預けになり、積立投資と変わり無いことになります。
目標達成を優先するか日々の生活を優先するか、自分自身の価値観に従って設定してみてください。
もちろん計画変更はいつでもOKです。
計画をガチガチに決めず、フレキシブルに変えていくことによって、心にゆとりを持って投資と付き合っていくことをおすすめします。
途中で諦めることなく、目標を到達するために継続して行動することが何よりも重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
下記Stepの通り計画を立ててみると、自分の目標までの道のりが見えてくると思います。
具体的なStepは
- リターン相場を知り、目標とする配当利回りを設定する
- 無理なく投資出来る金額を設定する
- 目標到達までの投資期間を逆算してみる
以上になります。
具体的に数字にすることで、自分の目標到達までの流れや道のりが想像具体的に想像できる様になると思います。
道のりが見えてくれば、あとは何をすべきなのかを考えるのみです。
PDCAサイクルという手法が存在しますが、現時点ではまだPlan(計画)の段階です。
しかしながら、プランが出来ていなければDo(実行)に移すことが困難であったり、その次に続くCheck(確認)、Action(改善)も当然のことながら進むことが出来ません。
計画があるからこそ、どの様にすべきであるのか明確になりますので、是非一度考えてみることをおすすめします。
目的や目標のStepでも記載しましたが、今回決めたことを何が何でも守る必要はありません。
目標や計画は変わっても良いです。
重要なのは考えてみること、自分にも出来るという自信をつけることです。
豊かを求めて始めた投資で逆に自分の首を絞めてしまうことは本末転倒です。
自分にとって心地の良い距離感で投資と向き合うことをおすすめします。
今回の記事までは、投資を始める前の心の準備について紹介してきました。
次回から実際に武器の準備について紹介する予定です。
具体的には、初心者が少額の高配当株投資をやるためのおすすめ証券口座についてです。
以上参考になれば嬉しいです。
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